YouTube運用代行の見積もりは、総額だけを並べても比較できません。同じ「月額30万円」でも、撮影が含まれる会社と編集だけの会社では、依頼する側の手間がまったく違うからです。

この記事では、運用代行の費用を工程ごとに分けて説明します。具体例には当社(株式会社JISEKI)の料金表を使います。自社の数字を例にするのは、内訳を1円単位で開示できるのが自社の料金だけだからです。他社の見積もりを読むときの物差しとして使ってください。

費用は4つの工程で決まる

YouTube運用代行の費用は、次の4つの工程の合計です。

工程作業の内容費用が決まる単位
撮影機材の持ち込み、収録、素材の管理回数と拘束時間
長尺動画の編集カット、テロップ、BGM、書き出し本数と1本の長さ
ショート動画の制作長尺からの切り抜き、縦型への再編集本数
サムネイルの制作デザイン、文言の検討枚数

これに、必要な場合だけ「企画・台本の作成」が加わります。

見積もりを受け取ったら、まずこの4工程のうちどれが含まれているかを確認します。「運用代行」と書かれていても、撮影が別料金の会社や、ショート動画が含まれない会社があります。

月20万円の内訳

当社の標準プランは、月額20万円(税別)です。内訳は次のとおりです。

工程内容単価小計
撮影月1回・4時間まで40,000円40,000円
長尺動画の編集20分以内 × 4本30,000円120,000円
ショート動画の制作12本2,500円30,000円
サムネイルの制作4枚2,500円10,000円
合計月16本の投稿200,000円

長尺4本とショート12本で、月16本の投稿になります。1投稿あたりに直すと12,500円です。

費用のうち6割を占めるのは長尺動画の編集です。見積もりの総額を下げたいときに最初に検討するのは、長尺の本数と1本の長さです。

金額が上下する3つの要因

長尺動画の本数と長さ

編集費は本数に比例します。当社の場合、長尺を4本から6本に増やすと、編集とサムネイルで月65,000円の増額です。

1本の長さも費用に影響します。長い動画ほど編集の作業量が増えるためです。当社の単価は20分以内が条件です。これを超える長さをご希望の場合は、個別にご相談ください。

撮影の回数と拘束時間

撮影費は、回数と1回あたりの拘束時間で決まります。当社は1回4時間までを40,000円としています。月2回に分けて撮影する場合は80,000円です。

当社の場合、東京都以外での撮影は、交通費を別途お見積もりします。遠方の会社に依頼するときは、交通費が見積もりに含まれているかを確認してください。

企画と台本を誰がつくるか

話す内容を社内で決められる場合、企画と台本の費用はかかりません。制作会社に任せる場合は、月額の費用が上乗せされます。当社では月50,000円(税別)のオプションです。

BtoBの商材では、社内の担当者が商談で話している内容がそのまま動画の題材になります。最初の数か月は台本を依頼し、型ができたら社内で用意する、という切り替えもできます。

撮影を月1回にまとめると費用が下がる

撮影の回数を減らすと、撮影費だけでなく、出演する側の時間も節約できます。

当社の制作フローでは、月1回・4時間の撮影で長尺4本分をまとめて収録します。1本あたり約1時間の計算です。出演者が撮影のために空ける時間は、月に半日で済みます。

まとめて撮るために必要な準備は、次の3つです。

  1. 撮影日までに、4本分の題材と話す順番を決めておく
  2. 服装を変える場合は、着替えを用意しておく
  3. 1本ごとに、冒頭で話す結論を決めておく

ショート動画は長尺から切り抜いて制作するため、ショートのための追加撮影は不要です。

内製と外注の費用を比べる方法

社内で制作する場合と比べるときは、外注費と人件費を同じ単位にそろえます。計算の手順は次のとおりです。

  1. 社内の担当者が1本の編集にかける時間を、実際に測る
  2. その時間に、担当者の時間あたりの人件費を掛ける
  3. 月の本数を掛けて、外注の見積もりと比べる

たとえば、編集に1本10時間かかり、担当者の人件費が1時間3,000円だと仮定すると、1本あたり30,000円です。この仮定の場合、編集の外注費と同じ水準になります。数字は会社によって変わるため、必ず自社の実測値で計算してください。

比較のときに見落としやすいのは、担当者が本来の業務に使えなくなる時間です。営業や採用の担当者が編集を兼ねる場合、その時間に生まれるはずだった成果も費用として考えます。

見積もりで確認する5つの項目

見積もりを比較するときは、金額の前に次の5項目をそろえます。

確認する項目確認する理由
撮影が含まれるか含まれない場合、機材と撮影者を自社で用意することになる
修正の回数回数に上限があると、超えた分が追加費用になる
最低契約期間途中で止める場合の条件が変わる
交通費・出張費遠方の会社に依頼すると、撮影のたびに発生する
投稿作業の担当概要欄の作成や予約投稿を、どちらが行うかを決めておく

この5項目がそろっていない見積もりは、総額が安く見えても、あとから費用が増えることがあります。

まとめ

YouTube運用代行の費用は、撮影・長尺の編集・ショートの制作・サムネイルの4工程の合計です。総額ではなく内訳で比べると、どこに費用がかかっているかが分かります。

当社の標準プランは、撮影込み・月16本の投稿で月額20万円(税別)です。本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。