YouTubeの企業アカウントは、開設するだけなら費用はかかりません。費用がかかるのは、アカウントを作ったあとの、企画・撮影・編集といった運用の工程です。この記事では、運用にかかる費用の相場を依頼範囲ごとに整理したうえで、当社の月額プランの内訳と、内製・外注を判断する基準を説明します。

アカウント開設に費用はかからない

YouTubeのチャンネルは、個人のGoogleアカウントでも作成できます。ただし、担当者が複数人いる企業では、管理者を複数人設定できる「ブランドアカウント」で運用するのが一般的です。

HubSpotの解説記事では、ブランドアカウントと個人アカウントのどちらも、作成時の料金は無料だと説明されています。tegy.co.jpの記事でも、開設自体には一切費用がかからないとされています。ブランドアカウントでは、1つのGoogleアカウントで複数のチャンネルを管理できる点が、個人アカウントとの違いです。

tegy.co.jpの記事では、個人のGoogleアカウントでチャンネルを作ると、担当者が異動・退職した際にログイン情報を引き継げず、チャンネルを失うリスクがあると説明されています。そのため、企業用に独立したGoogleアカウントを用意し、そこからブランドアカウントとして開設することが勧められています。BtoB商材は、担当者が商談・採用の都合で入れ替わりやすい領域なので、この点は開設時に確認しておきます。

開設の手順は、次の3段階です。

FigYouTube企業アカウントを開設する流れ
  1. 01
    Googleアカウントを用意する
    既存の担当者用アカウント、または新規に作成する
  2. 02
    チャンネルを作成する
    個人名ではなく、会社名やブランド名で作成する
  3. 03
    ブランドアカウントに設定する
    複数人で管理する場合は、担当者を追加する

開設の作業自体は、担当者1人であれば数十分で終わります。費用の検討が必要になるのは、このあとの運用部分です。

運用でかかる費用は依頼範囲によって大きく変わる

開設が無料な一方、運用の費用は依頼範囲によって大きく変わります。外部の解説記事に書かれている金額を、依頼の範囲ごとに整理すると、次のとおりです。

依頼先依頼の範囲金額出典
Googleのブランドアカウントアカウントの開設無料(0円)HubSpot/tegy.co.jp
制作会社(外注)企画・撮影・編集のフルサポート月額30万〜100万円程度tegy.co.jp
制作会社(外注)撮影1日3万〜15万円stll.me
制作会社(外注)編集1本数千円〜10万円前後stll.me
制作会社(外注)サムネイル制作1枚数千円stll.me
制作会社(外注)運用・分析数万円〜30万円前後stll.me

範囲ごとの金額が大きく開いているのは、企画の有無、撮影の日数、編集の作業量によって、同じ「運用代行」でも中身が違うためです。総額だけを比べても、何が含まれているかが分からなければ判断できません。

検討期間の長いBtoB商材では、チャンネルを途中で止めると、商談化までの導線が切れてしまいます。依頼範囲を比べるときは、金額だけでなく、継続して投稿できる本数とペースも確認します。

依頼範囲ごとの金額をさらに詳しく整理した記事は、YouTube動画制作の費用相場|依頼範囲別の金額と月額プランの考え方 にまとめています。

当社の月額プランの内訳(撮影込み・月20万円)

当社の標準プランは、撮影込みで月額20万円(税別)です。内訳は次のとおりです。

Fig月額20万円の内訳(当社の標準プラン)
撮影(月1回)40,000円
長尺編集(4本)120,000円
ショート制作(12本)30,000円
サムネイル(4枚)10,000円

長尺4本とショート12本で、月16本の投稿になります。撮影は月1回・4時間にまとめて行い、長尺4本分を収録します。出演者が撮影のために時間を空けるのは、月に半日です。編集とサムネイルの初稿は、撮影後およそ10日でお届けします。

撮影だけ、編集だけのご依頼は、単価が変わるため個別にご相談ください。月額プランの内訳をそのまま単品の価格としてお伝えすることはできません。

プランの内訳をさらに詳しく解説した記事は、YouTube運用代行の費用内訳|月20万円で何ができるか にまとめています。

内製と外注、どちらが向くか

社内で制作する内製と、外注のどちらが向くかは、担当者が編集にかけられる時間と、社内に企画・台本を用意できる人がいるかで変わります。

当社がヒアリングで聞く範囲では、一般的な制作会社の外注相場は月30万〜50万円です。これは上の表にあるtegy.co.jpの数値(月額30万〜100万円程度)とは別の、当社独自のヒアリングに基づく幅です。当社の月額プランは、撮影込みでこのヒアリングの相場の約半額です。企画と台本を社内で用意できる場合は、オプションなしで始められます。社内で用意が難しい場合は、月5万円(税別)のオプションで依頼できます。

BtoB商材は、営業担当者が商談で話している説明が、そのまま動画の題材になります。社内に、商談やヒアリングで使っている言葉を把握している担当者がいれば、企画を外部に一から依頼しなくても、台本の土台を用意しやすくなります。

Fig内製と外注の比較
内製
  • 機材費と担当者の人件費が主なコスト
  • 企画・撮影・編集を担当者が兼務する
  • 本数は社内の工数に合わせて変えられる
外注(当社の月額プラン)
  • 撮影込みで月20万円から
  • 企画・台本は月5万円のオプション
  • 本数・撮影回数を選べる

内製と外注を金額で比べるときは、次の手順で計算します。

  1. 社内の担当者が1本の編集にかける時間を、実際に測る
  2. その時間に、担当者の時間あたりの人件費を掛ける
  3. 月の本数を掛けて、外注の見積もりと比べる

このとき見落としやすいのが、担当者が本来の業務に使えなくなる時間です。営業や採用の担当者が編集を兼ねる場合、その時間に生まれるはずだった成果も、比較の中に含めて考えます。

撮影だけを内製し、編集だけを外注する、という分け方もできます。依頼できる範囲は、YouTube撮影代行とは|依頼できる範囲と選び方 で説明しています。

契約前に確認する項目

見積もりを比較するときは、総額の前に次の項目をそろえます。

確認する項目確認する理由
運用費用に何が含まれるか企画・撮影・編集・サムネイルのうち、どこまでが総額に入っているかを確認する
月あたりの本数本数が違うと、1投稿あたりの単価も変わる
修正の回数回数に上限があると、超えた分が追加費用になる
交通費・出張費当社の場合、東京都以外での撮影は交通費を別途お見積もりする
最低契約期間途中で依頼を止める場合の条件が変わる
チャンネルの管理権限依頼先との契約が終わったあとも、貴社がアカウントのオーナー権限を持ち続けられるかを確認する

この6項目がそろっていないと、見積もりの総額が安く見えても、契約したあとに追加費用が発生することがあります。

検討期間が長いBtoB商材では、契約の更新時期と、社内の意思決定のタイミングがずれることもあります。最低契約期間とあわせて、更新・解約の連絡期限も確認しておきます。

まとめ

YouTube企業アカウントの開設自体は無料です。費用がかかるのは、アカウントを作ったあとの運用です。外注の費用は、企画・撮影・編集のどこまでを依頼するかによって変わるため、総額だけでなく依頼範囲を確認してから比べます。

当社の標準プランは、撮影込み・月16本の投稿で月額20万円(税別)です。本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。