YouTube運用代行のトラブルは、契約前の確認不足と契約中の情報共有不足から起きるという整理ができます。追加費用、所有権、進捗の見えにくさという3つを中心に押さえておくと、契約前の確認で防げるものと、運用中のルール作りで防ぐものを区別できます。

この記事では、BtoB・高単価商材を扱う企業が依頼する場面を想定し、トラブルの典型パターンと、契約前・契約中・契約終了時という3つの段階に分けた確認項目を整理します。

YouTube運用代行で起きやすい5つのトラブル

依頼先とのトラブルは、次の5つに整理できます。

トラブル起きる場面
想定外の追加費用本数・尺・修正回数が契約時の条件を超える
所有権・アカウント管理チャンネルの管理権限が依頼先側に残っている
修正対応の質が落ちる担当者の変更や繁忙期に、対応のスピードや精度が下がることがある
進捗が見えなくなる撮影から公開までの状況が、依頼した側に共有されない
企画の方向性がズレる依頼先の判断だけで企画が進み、自社のイメージと合わない動画になる

このうち「想定外の追加費用」と「所有権・アカウント管理」は契約前の確認で防ぎやすく、「修正対応の質」と「進捗の見えにくさ」は契約中の運用ルールで防ぐ必要があります。「企画の方向性のズレ」が起きる依頼の進め方は、YouTube運用代行で失敗する依頼の共通点|防ぐ4つの基準で詳しく説明しています。

トラブルは3つの段階に分けて防ぐ

トラブルを防ぐタイミングは、契約前・契約中・契約終了時の3段階に分けられます。

Figトラブルを防ぐ3つの段階
  1. 01
    契約前に条件を書面で確認する
    追加費用の基準と所有権の扱いを契約書で確認する
  2. 02
    契約中に進捗と修正を共有する
    初稿までの日数と修正の進め方を事前に決めておく
  3. 03
    契約終了時に引き継ぐ範囲を確認する
    素材データとアカウントの権限をあらためて確認する

どの段階も、確認するタイミングを逃すと、トラブルが起きてから初めて条件を知ることになります。次の章から、それぞれの段階で確認する項目を説明します。

契約前に確認する3項目

契約前の見積もり段階で、次の3項目を確認します。

確認する項目確認する内容
追加費用の発生条件本数・尺・修正回数の上限と、超えた場合の単価
チャンネルの所有権Googleアカウント・YouTube Studioの管理権限が貴社に残るか
修正の回数と範囲何回まで無料で修正できるか、範囲外の修正の扱い

このうち、追加費用の発生条件は見積書の総額だけを見ていると気づきにくい項目です。見積もりで確認する項目全体は、YouTube運用代行の見積もり|項目の意味と確認する5つの基準にまとめています。

当社の場合、本数や撮影回数を増やす場合の概算は、内訳の単価にもとづいて見積もりシミュレーションで確認できます。選べる範囲は、長尺4・6・8本、撮影1・2回、ショート12・16・20・24本です。範囲を超える依頼や、撮影だけ・編集だけのご依頼は、単価が変わるため個別にご相談ください。

契約中のコミュニケーションで防ぐ2つのポイント

契約前の確認だけでは防げないトラブルもあります。運用が始まったあとは、次の2点を押さえます。

初稿までの日数を事前に知っておく

進捗が見えにくいと感じるときは、「次に何がいつ届くか」が分かっていないことが原因になっている場合があります。初稿までの日数を契約前に確認しておけば、実際の進行と比べて遅れているかどうかを早い段階で判断できます。

当社の場合、編集とサムネイルの初稿は撮影後およそ10日でお届けしています。月1回・4時間の撮影で長尺4本分をまとめて収録するため、撮影日が決まれば、そこから初稿までの日数も計算できます。

修正の依頼は理由を添えて具体的に伝える

修正の依頼が「もっと良くしてほしい」のような抽象的な内容だと、依頼先が意図を取りきれず、やり直しが増えます。修正したい箇所と、その理由をセットで伝えると、対応の精度が上がります。

Fig修正依頼の伝え方
抽象的な依頼
  • 全体的にもう少し良くしてほしい
  • テンポが悪い気がする
  • なんとなく違う
具体的な依頼
  • 冒頭30秒で結論を先に話す構成にしてほしい
  • このテロップの文言を社内で使う言い方に変えてほしい
  • この箇所を削って尺を2分短くしてほしい

企画の主導権を依頼先に渡しきった場合に起きるズレについては、YouTube運用代行で失敗する依頼の共通点|防ぐ4つの基準でも取り上げています。修正の伝え方と合わせて確認すると、契約中のトラブルを広く防げます。

契約終了時に確認する2項目

契約を終了する際は、次の2項目を確認します。

確認する項目確認する内容
撮影素材・企画書の引き渡しそれまでに作成した素材データや企画書を受け取れるか
チャンネルの管理権限の扱い依頼先に付与した管理者権限を削除できるか、もともと貴社名義のままか

このうちチャンネルの管理権限については、契約前にチャンネルの管理権限が貴社名義に残る形で開始しておけば、解約時は依頼先に付与した権限を削除するだけで済みます。撮影素材や企画書の引き渡しは、所有権の置き方とは別に、契約書で受け取れる範囲を確認しておく必要があります。解約時に確認する条件(最低契約期間・通知期限・違約金など)と、引き継ぐ素材の範囲は、YouTube運用代行の解約|確認する条件と引き継ぐ素材で項目ごとに整理しています。

契約期間が長いほど、進め方のズレに気づいても止めにくくなります。最低契約期間の目安と、契約前に確認する項目は、YouTube運用代行の契約期間|最低期間の目安と確認する5項目にまとめています。

当社がトラブルを防ぐために明示している内容

当社(株式会社JISEKI)では、ここまでに挙げた確認項目を、見積もりの段階から明示しています。

  • 撮影は当社のスタッフが貴社のオフィスまたは指定の場所で行います
  • 交通費は東京都内のみ料金に含みます。東京都以外での撮影は、交通費を別途お見積もりします
  • 編集とサムネイルの初稿は、撮影後およそ10日でお届けします
  • 本数・撮影回数を増やす場合の概算は、内訳の単価にもとづいて見積もりシミュレーションで確認できます

契約前にこれらの条件を確認したうえで、貴社の依頼先選びの基準としてもご活用ください。

まとめ

YouTube運用代行のトラブルは、契約前の確認不足と契約中の情報共有不足から起きるという整理ができます。契約前は追加費用の条件・所有権・修正の範囲を、契約中は初稿までの日数と修正の伝え方を、契約終了時は素材とアカウントの引き渡しを、それぞれ確認します。

本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。