YouTube運用代行のベンダー選定は、比較記事のランキングから1社を選ぶだけでは終わりません。BtoB・高単価商材の担当者は、選んだ理由を社内の決裁者に説明する必要があるからです。この記事では、候補の洗い出しから契約前の最終確認までを4段階に分け、各段階で使うチェックリストをまとめます。具体例には当社(株式会社JISEKI)の料金表と制作実績を使います。

検討期間が長いBtoB商材では、動画の発信を途中で止めにくく、依頼先を選び直す手間も大きくなります。だからこそ、総額の比較だけでなく、どの段階で何を確認したかを記録に残しておく価値があります。記録があれば、契約後に条件のズレが見つかったときも、どの段階の確認が足りなかったかをさかのぼって特定できます。

ベンダー選定は4つの段階に分かれる

YouTube運用代行のベンダー選定は、次の4段階で進めます。段階を分けずに比較表だけを作ると、総額の違いしか社内に説明できません。

Figベンダー選定の4段階
  1. 01
    候補の洗い出し
    5〜8社ほどを対象に、業務範囲と実績で一覧にする
  2. 02
    一次スクリーニング
    公開情報とサイトの記載で2〜3社まで絞る
  3. 03
    ヒアリングと比較表作成
    同じ質問を2〜3社にそろえて聞き、表に並べる
  4. 04
    契約前の最終確認
    契約条件と引き継ぎ範囲を書面で確認する

各段階でチェックリストを使うと、「なぜこの会社を外したか」も記録できます。決裁者から候補の選び方を聞かれたときに、この記録がそのまま説明の根拠になります。

段階1と2:候補の洗い出しと一次スクリーニング

候補の洗い出しで見る3項目

候補を洗い出す段階では、詳しい見積もりを取る前に、次の3項目だけを確認して一覧にします。

項目確認する内容
対応する業務範囲撮影・企画・編集・投稿管理のどこまで対応しているか
対応業種BtoBや検討期間の長い商材の実績を挙げているか
契約の単位月額プランか、単品の制作依頼か

この段階では、総額の高さや知名度で候補を絞らないようにします。あとの段階で絞り込む材料が減るためです。

一次スクリーニングのチェックリスト

一次スクリーニングでは、各社の公式サイトや資料だけで、次の4項目を確認します。

項目確認する方法
業務範囲の記載撮影が月額に含まれるか、別料金かが明記されているか
業種の実績自社に近い業種の実績を具体的に説明しているか
料金の提示方法工程ごとの内訳があるか、総額のみか
契約条件の記載最低契約期間や解約条件が公開されているか

4項目のうち2項目以上が不明な会社は、この段階でヒアリングの対象から外すか、優先順位を下げます。業務範囲の記載が曖昧な会社は、契約後に撮影や企画がどこまで月額に含まれるかで食い違いが起きやすくなります。

段階3:ヒアリングと比較表作成

一次スクリーニングで残った2〜3社には、同じ質問をそろえてヒアリングします。ヒアリングで確認する基準は、実績の内容と撮影・編集の体制です。社名を出せない会社でも、業種と企画の内容であれば具体的に答えられます。曖昧な答えしか返ってこない場合は、実績が自社の業種に合っていないか、社内で実績を整理していない可能性があります。実績と体制を確認する質問の全体は、YouTube運用代行の会社選び|実績と体制の確認基準にまとめています。

ヒアリングの回答は、会社ごとに比較表へ並べます。比較表の軸は、対応範囲・費用の決まり方・撮影体制・契約条件の4つを基本にします。総額が同じ2社でも、この4軸の内容が違えば、依頼後の手間や追加費用の有無が変わります。軸の詳しい内容はYouTube運用代行の比較|会社ごとに違う6つの軸で解説しています。

Fig比較表だけの提出とチェックリストを添えた提出
比較表のみを提出
  • 総額の違いしか示せない
  • 候補を外した理由が伝わらない
  • 決裁者の質問にその場で答えられない
チェックリストを添えて提出
  • 各段階で確認した項目が分かる
  • 除外した候補とその理由を説明できる
  • 契約前に残る疑問点が明確になる

複数社に同じ条件で見積もりを依頼し、仕様書を1枚にまとめる手順は、YouTube運用代行の相見積もり|比較する7項目で説明しています。仕様書をそろえてから比較表を作ると、総額の差が範囲の差か単価の差かを見分けられます。

段階4:契約前の最終確認チェックリスト

比較表で1社に絞ったあとも、契約の前に次の4項目を確認します。この段階を省略すると、契約後に想定していなかった条件に気づくことがあります。

項目確認しないと起きること
最低契約期間途中で止めたい場合の条件が分からない
修正回数の上限上限を超えた分が追加費用になる
素材・チャンネルの引き継ぎ範囲依頼先を変えるときに撮影済みの素材を受け取れない
交通費・出張費の扱い遠方の撮影で追加費用が発生することに気づかない

最低契約期間と解約条件を確認する項目は、YouTube運用代行の契約期間|最低期間の目安と確認する5項目に詳しくまとめています。当社の場合、撮影の交通費が料金に含まれるのは東京都内だけで、東京都以外での撮影は交通費を別途お見積もりします。

当社の場合を例にすると

4段階のチェックリストのうち、実績・撮影体制・料金について当社(株式会社JISEKI)がどう答えるかをまとめると次のとおりです。他社に同じ質問をする際の比較の物差しとしてお使いください。

実績の面では、SES(IT人材)企業のチャンネルを4社同時進行で制作しました。採用支援企業の発信チャンネルは、月4本ペースで長尺とショートを組み合わせて制作しています。人材紹介企業では、採用ブランディングとして、キャリア密着ドキュメンタリー番組(第一線で働く人の1日に密着する形式)への出演を、企画・撮影・編集・サムネイルまで一括で担当しました。

体制の面では、自社のスタッフが貴社のオフィスまたは指定の場所で、月1回・4時間でまとめて撮影します。編集とサムネイルの初稿は、撮影後およそ10日でお届けしています。料金は、撮影込み・月16本投稿(長尺4本+ショート12本)で月額20万円(税別)です。

社内の決裁を通すための資料

決裁者に提出する資料には、比較表に加えて、各段階で確認したチェックリストをそのまま添えます。資料に入れる要素は次の3つです。

  1. 候補の洗い出しで作った一覧(社数と、外した会社の理由)
  2. ヒアリングの比較表(4軸で並べたもの)
  3. 契約前の最終確認チェックリスト(4項目の回答)

この3点がそろっていると、決裁者から「なぜこの会社か」と聞かれたときに、総額以外の根拠を示せます。社内で内製化と比較検討している場合は、外注の総額と社内の人件費を同じ単位でそろえる必要があります。計算の手順は、月額プランの内訳とあわせて確認してください。

まとめ

YouTube運用代行のベンダー選定は、候補の洗い出し・一次スクリーニング・ヒアリングと比較表作成・契約前の最終確認という4段階に分けて進めます。各段階でチェックリストを残しておくと、社内の決裁でも総額以外の根拠を示せます。

当社の標準プランは、撮影込み・月16本の投稿で月額20万円(税別)です。本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。