動画制作の費用相場は、1本だけ頼む単発発注か、継続して依頼する月額プランかで、見るべき数字が違います。企画・撮影・編集を含む実写動画を単発で頼む場合、実績データでは中央値が約27万円という数字があります。一方、継続して発信する場合、当社の月額プランの内訳は撮影込みで月額20万円(税別)です。

この記事は、単発と月額のどちらで比べるべきかを整理し、それぞれの金額の目安と、金額が変わる理由、見積もりを受け取ったときに確認する項目をまとめたものです。

依頼の形で費用の計算方法が変わる

動画制作の費用は、次の3条件によって算出の仕方そのものが変わります。

  1. 依頼範囲(企画から頼むか、撮影済み素材の編集だけか)
  2. 尺(動画の長さ)
  3. 単発の発注か、継続する月額プランか

「動画制作」とひとくくりにされがちですが、企画立案から任せる依頼と、素材が揃っている状態での編集だけの依頼では、かかる手間がまったく異なります。見積もりの総額を見比べる前に、この3条件のうちどれが自社の依頼に当てはまるかを先に決めておくと、依頼先ごとの数字を正しく比較できます。撮影のみ・編集のみの依頼は単価の考え方が変わるため、当社では都度ご相談いただいています。

会社紹介動画や採用動画のように公開のタイミングが決まっている1本であれば、単発発注のほうが扱いやすい場合もあります。一方、検討期間が長い商材の見込み顧客に向けて継続的に情報を届けたい場合は、1本ごとに発注を重ねるより、あらかじめ月あたりの本数と費用を決めておく月額プランのほうが、予算の承認や社内調整がしやすくなります。

単発で1本頼む場合の目安

1本だけを単発で依頼する場合、企画・撮影・編集をまとめて任せる実写動画について、次のような実績データが公開されています。

出典依頼範囲金額の目安(中央値)
ムビサク(運営: Alpha Note, Inc.)企画・撮影・編集を含む実写動画約27万円(7万円〜49万円)

この実績データでは、尺・表現方法(実写かアニメーションか)・撮影の有無と撮影日数・動きの作り込み・ナレーションやBGMなどの素材・本数や言語バージョンによって金額が変わるとされています。会社によって条件の示し方が違うため、受け取った見積もりでは依頼範囲を一つひとつ確認してください。依頼先の体制(フリーランス・制作会社・クラウドソーシングなど)ごとの傾向は、動画制作の依頼相場|依頼先別の目安と確認する4項目にまとめています。

継続する場合は月あたりの単価で比べる

毎月動画を発信し続ける場合は、1本ごとの単発発注の金額ではなく、月あたりの単価に換算すると比較がしやすくなります。当社が把握している一般的な制作会社の相場は月30万〜50万円で、当社の月額プランはこの相場の約半額にあたります。

Fig単発発注と月額プランの違い
単発発注
  • 依頼ごとに見積もりを取り直す
  • 本数が増えるたび調整が発生する
  • 企画・撮影・編集を1本単位で依頼する
月額プラン
  • 月単位で本数と内容を決めて依頼する
  • 撮影をまとめるため出演者の負担が軽い
  • 長尺とショートの組み合わせで本数を確保する

どちらが向いているかを判断する手順は次のとおりです。

  1. 単発発注の見積金額を、動画の本数で割って1本あたりの単価を出す
  2. 月額プランの月額費用を、月の投稿本数で割って1本あたりの単価を出す
  3. 企画・撮影・編集のどこまでを含むかをそろえたうえで、2つの単価を比べる

仮に、単発発注で1本10万円の動画を月4本頼むとすると月40万円になります。当社の月額プランは、長尺4本とショート12本を合わせた月16本で20万円のため、投稿1本あたりの単価では下がる計算です。この例の金額は依頼先によって変わるので、実際の見積もりで同じ手順で計算し直してください。

当社の月額プランの内訳

継続依頼を前提にした当社の月額プランは、撮影込みで月額20万円(税別)です。内訳は次のとおりです。

工程内容単価
撮影月1回・4時間まで40,000円
長尺動画の編集20分以内 × 4本30,000円/本
ショート動画の制作12本2,500円/本
サムネイルの制作4枚2,500円/枚
Fig月額20万円プランの内訳
撮影(月1回)40,000円
長尺編集4本120,000円
ショート12本30,000円
サムネイル4枚10,000円

内訳のうち最も比重が大きいのは長尺動画の編集で、全体の6割を占めます。投稿本数は長尺4本・ショート12本の月16本で、1投稿あたりに均すと12,500円の計算です。4本分の長尺動画は1回の撮影にまとめて収録するため、出演者が現場に立つ時間は月に半日程度で収まります。編集とサムネイルの初稿は、撮影からおよそ10日後にお届けします。企画や台本の組み立てまで依頼する場合は月50,000円(税別)が加算され、話す内容がすでに決まっている企業はこのオプションなしで始められます。この内訳をYouTube運用の観点でさらに詳しく知りたい場合は、YouTube運用代行の費用内訳|月20万円で何ができるかを参照してください。

金額が変わる3つのポイント

尺と本数

編集の作業量は尺と本数に比例するため、長尺を4本から6本に増やすと編集費とサムネイル費が2本分上積みされます。当社の単価は20分以内の尺を前提にしているため、これを超える尺を希望する場合は個別の相談が必要です。尺の違いによる金額の動きは、YouTube動画制作の相場|尺別の金額と月額20万円の内訳で解説しています。

撮影の回数と拘束時間

撮影費は回数と1回あたりの拘束時間の掛け算で決まります。当社の基準は1回4時間までを40,000円としているため、月に2回へ分けると撮影費は80,000円になります。撮影場所が東京都の外に出る場合は、交通費を別途お見積もりします。

企画・台本の担い手

社内の担当者が話す内容をすでに決められるなら、企画と台本にかかる費用は発生しません。制作会社に組み立てを任せる場合はその分が月額に上乗せされます。BtoBの商材では、普段の商談で担当者が話している内容がそのまま動画の題材になりやすいため、立ち上げの数か月だけ台本作成を依頼し、話す型が固まった段階で社内対応に切り替える進め方もできます。

見積もりで確認する5項目

複数の見積もりを比較するときは、総額の前に次の5項目をそろえます。

確認する項目確認する理由
依頼範囲企画・撮影・編集のどこまでが含まれるかで金額が変わる
撮影の有無含まれない場合、機材と撮影者を自社で用意することになる
修正の回数上限を超えた分が追加費用になることがある
交通費・出張費遠方の依頼先に撮影を頼む場合、発生することがある
最低契約期間月額プランの場合、途中で止める条件が変わる

この5項目が見積もり書に明記されていないと、総額が安く見えても、あとから費用が追加されることがあります。修正の回数や交通費・出張費は、見積もりの行に含まれず口頭説明だけで済まされることもあるため、文書で残る形にしてもらうと、後工程での認識違いを防げます。見積もり書に書かれた各項目の意味と確認の基準は、YouTube運用代行の見積もり|項目の意味と確認する5つの基準にまとめています。

まとめ

動画制作の費用相場は、単発発注か月額プランかで比べ方が変わります。単発で企画・撮影・編集を含む実写動画を頼む場合は中央値約27万円という実績データがあり、継続して発信する場合、当社の月額プランの内訳は撮影込みで月額20万円(税別)です。総額の数字だけを並べず、依頼範囲・尺・単発か継続かをそろえたうえで見積もりを比較してください。

本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。