採用の密着動画を作るときは、最初に新卒採用か中途採用かを決めます。新卒採用は配属予定の若手社員に密着して入社後の働き方を見せ、中途採用はキャリア入社した社員に密着して入社後のギャップ解消や活躍の実例を見せるためです。この記事では、対象の決め方から1日の構成、撮影方法、配信方法、費用の考え方まで、当社の制作実績をもとに手順で説明します。

対象を「新卒」か「中途」かで最初に決める

密着動画の企画を立てる前に、誰に密着して何を見せるかを決めます。採用の密着動画は、対象によって見せるべき内容が次のように分かれます。

  1. 新卒採用: 配属予定の若手社員や内定者に密着し、入社後の働き方や1日の過ごし方を見せる
  2. 中途採用: キャリア入社した社員に密着し、入社後のギャップがどう解消されたか、受け入れたチームでどう活躍しているかを見せる

この2つを1本の動画で同時に扱うと、どちらの応募者にも中途半端な内容になります。まず自社が今どちらの採用に力を入れているかを決め、密着動画もその対象に絞って企画します。どちらを優先するかは、人事担当者だけでなく、現場の採用担当者や広報担当者を交えて決めると、動画で見せる内容の方向性がずれません。

Fig採用の密着動画を作る6つの手順
  1. 01
    対象を決める
    新卒採用か中途採用か、どちらに力を入れるかを決める
  2. 02
    見せる内容を決める
    新卒は働き方、中途はギャップ解消や活躍の実例
  3. 03
    1日の流れで構成を決める
    出社から退勤までのシーンを並べる
  4. 04
    密着する社員を選ぶ
    対象に合う社員を複数名から選ぶ
  5. 05
    撮影方法を選ぶ
    1日密着か、月1回4時間の撮影方式かを決める
  6. 06
    長尺とショートで配信する
    長尺から見せどころを切り抜いて先に配信する

新卒採用全体での企画の決め方は、新卒採用の密着動画|企画から配信までの5つの手順で詳しく説明しています。密着する対象を新卒の社員や内定者に絞っている場合は、そちらの記事のほうが手順を細かく確認できます。

新卒と中途、それぞれで見せる内容

新卒採用の密着動画

新卒採用の密着動画は、学生が入社後の働き方を具体的に想像できる内容にします。配属先の社員に密着して1日の業務を見せる企画と、内定者・新入社員に密着して入社後の変化を見せる企画の2パターンがあります。どちらを選ぶかは、エントリー数を増やしたいか、内定後のミスマッチを防ぎたいかという目的で決めます。

密着する社員は、配属先や職種が異なる複数名を用意すると、学生が自分の志望に近い回を選んで見られます。具体的な企画の立て方や社員の選び方は、前述の新卒採用向けの記事にまとめています。

中途採用の密着動画

中途採用の密着動画は、学生向けの新卒採用と違い、応募を検討している経験者が知りたい2つの情報に絞ります。

  1. 入社前に感じていた不安やギャップが、入社後にどう解消されたか
  2. キャリア入社した社員が、どのくらいの期間でチームに馴染み、どんな役割で活躍しているか

当社には、人材紹介企業の採用ブランディングとして、第一線で働く人の1日に密着する形式のドキュメンタリー番組への出演を、企画・撮影・編集・サムネイルまで一括で制作した実績があります。この形式は、経験者が自分と同じ立場で働く人物の1日を見ることで、入社後の具体的な働き方を判断材料にできる企画です。

中途採用では、密着する社員本人のコメントだけでなく、受け入れたチームの上司や同僚のコメントを短く挟むと、チームの雰囲気まで伝わります。新卒採用の密着動画が「働き方そのもの」を見せるのに対し、中途採用の密着動画は「転職してからの変化」を見せる点が異なります。

共通して確認する社員選びの基準

密着する社員を選ぶときに確認する内容は、新卒採用と中途採用で変わります。

基準新卒採用で確認する内容中途採用で確認する内容
配属・配置の分布志望されやすい部署から偏りなく選ぶ受け入れ部署の役割が分かる社員を選ぶ
話す内容の準備経歴・仕事内容・応募者への一言を事前に整理する入社前の不安と入社後の変化を事前に整理する

どちらの採用区分でも、話す内容を撮影前に本人と整理しておくと、撮影当日に言葉が決まらず撮影時間が延びることを防げます。

Fig新卒採用と中途採用で変わる密着動画の軸
新卒採用
  • 配属予定の若手社員や内定者に密着する
  • 入社後の働き方や1日の過ごし方を見せる
  • エントリー前の学生に向けて作る
中途採用
  • キャリア入社した社員に密着する
  • 入社後のギャップ解消や活躍の実例を見せる
  • 転職を検討している経験者に向けて作る

1日の流れに沿って構成を決める

対象を決めたあとの構成の作り方は、新卒採用でも中途採用でも共通です。出社から退勤までの時間の流れに沿って、次のようにシーンを並べます。

  1. 出社・朝のミーティング
  2. 午前の業務
  3. 昼休憩
  4. 午後の業務・会議
  5. 退勤・1日を振り返るコメント

各シーンに業務の説明だけを並べると、社内向けの記録映像に近くなります。シーンの間に、本人が実際に悩んだことや工夫したことを挟むと、視聴する側に人柄が伝わります。中途採用であれば、入社前に不安だった点をどう乗り越えたかを、このタイミングで本人の言葉として入れます。

撮影方法を選ぶ

密着動画の撮影方法は、大きく2つに分かれます。出社から退勤まで通して撮影する方法と、短時間の撮影を組み合わせる方法です。

当社の月額プランは、月1回・4時間の撮影で長尺4本分をまとめて収録する方式です。出演者の負担は月に半日で済みます。出社から退勤までを通して撮影する密着動画は、この撮影時間には収まらないため、個別にご相談いただく形になります。

編集とサムネイルの初稿は、撮影後およそ10日でお届けします。短時間撮影を組み合わせる方式を選ぶと、撮影のたびに出演者の本来の業務を止める時間を抑えられます。この撮影方式の選び方は、新卒採用でも中途採用でも共通です。撮影方法ごとの費用の違いは、新卒採用の密着動画の費用内訳|撮影方式で変わる単価で詳しく説明しています。

長尺とショートで配信する

撮影した密着動画は、長尺1本をそのまま公開するだけでなく、見せどころを切り抜いてショート動画でも配信します。ショート動画は長尺から切り抜いて作るため、ショートのための追加撮影は不要です。

当社が制作に関わるIT人材系の企業チャンネルの実測では、演者の経歴や人柄が分かる回は、長尺の中で上位の再生になりました。同じインタビュー素材でも、主語を会社の自慢ではなく「視聴者の困りごとを助けた話」にした回は、約6倍の再生になっています。密着動画のコメントも、本人が実際に悩んだことや工夫したことを主語にすると、同じ傾向が期待できます。

Fig当社が制作に関わるIT人材系の企業チャンネルの実測
約6倍
困りごとを主語にした回の再生倍率
月に半日
月1回4時間の撮影方式での出演者の負担

採用動画全体での導線の作り方は、企業の採用YouTube活用手順で説明しています。新卒採用の事例は、新卒採用の密着動画事例|3社の工夫と企画の手順で紹介しています。

費用の考え方

密着動画の費用は、新卒採用と中途採用で変わりません。短時間撮影を組み合わせる方式であれば、当社の月額プランの内訳と同じ考え方で見積もれます。金額はすべて概算(税別)です。

工程内容小計(概算・税別)
撮影月1回・4時間まで40,000円
長尺動画の編集20分以内 × 4本120,000円
ショート動画の制作12本30,000円
サムネイルの制作4枚10,000円
合計月16本の投稿200,000円

本数や撮影回数を増やす場合も、内訳と同じ単価で計算できます。長尺を4本から6本に増やすと、編集とサムネイルの増額分で月65,000円の増額です。選べる範囲は、長尺4・6・8本、撮影1・2回、ショート12・16・20・24本です。

上記はいずれも概算(税別)で、正式な見積もりはヒアリング後にご提示します。一般的な制作会社の相場は月30〜50万円とされており、当社の月額プランは相場の約半額です。出社から退勤までを1日通しで撮影する企画や、撮影だけ・編集だけのご依頼は、単価が変わるため個別にご相談ください。

まとめ

採用の密着動画は、まず新卒採用か中途採用かを決め、新卒は入社後の働き方、中途は入社後のギャップ解消や活躍の実例という見せる内容を分けます。構成は出社から退勤までの流れで共通に決め、撮影方法(1日密着か短時間撮影の組み合わせか)と費用の考え方も共通です。

本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。