新卒採用の密着動画は、社員の1日や内定者の活動に密着し、働く姿をそのまま見せる形式の動画です。説明会で話す言葉だけでは伝わらない、職場の空気や社員の人柄を伝える効果があります。

この記事では、新卒採用で密着動画を作る手順を、密着する対象の決め方から撮影方法の選び方、配信の方法、費用の考え方まで順番に説明します。当社が制作に関わった密着形式のドキュメンタリー動画の実績をもとに整理しました。

密着動画で誰の何を見せるかを決める

密着動画を作る前に、誰に密着して、何を見せるかを決めます。新卒採用では、密着する対象が次の2パターンに分かれます。

  1. 配属先の社員に密着し、1日の働き方を見せる
  2. 内定者・新入社員に密着し、入社後の変化を見せる

社員に密着する企画は、学生が入社後の働き方を具体的に想像する材料になります。内定者・新入社員に密着する企画は、学生と年齢が近い人物の視点を見せられるため、エントリー前の学生にも共感されやすくなります。目的(エントリー数を増やすか、内定後のミスマッチを防ぐか)に合わせて、どちらを先に作るかを決めます。

Fig密着動画を作る5つの手順
  1. 01
    対象と目的を決める
    誰に密着し、何を伝えるかを1つに絞る
  2. 02
    1日の流れで構成を決める
    出社から退勤までのシーンを並べる
  3. 03
    密着する社員を選ぶ
    配属先や職種が異なる社員を複数名用意する
  4. 04
    撮影方法を選ぶ
    1日密着か、月1回4時間の撮影方式かを決める
  5. 05
    長尺とショートで配信する
    長尺から見せどころを切り抜いて先に配信する

企画の決め方全体の手順は、新卒採用YouTube活用の手順でも整理しています。密着動画は、その中の社員紹介企画を1日単位に広げた形と考えると位置づけがわかりやすくなります。

1日の流れに沿って構成を決める

密着動画の構成は、出社から退勤までの時間の流れに沿って決めます。たとえば、次のような順番です。

  1. 出社・朝のミーティング
  2. 午前の業務
  3. 昼休憩
  4. 午後の業務・会議
  5. 退勤・1日を振り返るコメント

各シーンに業務の説明だけを並べると、社内向けの記録映像に近くなります。学生向けの密着動画では、シーンの間に社員の心情(やりがいを感じた瞬間、難しかった場面への向き合い方)を挟むと、働く人の人柄が伝わります。

当社が制作に関わるIT人材系の企業チャンネルの実測では、同じインタビュー素材でも、主語を会社の自慢ではなく「視聴者の困りごとを助けた話」にした回は、約6倍の再生になりました。密着動画のコメントも、会社の制度紹介ではなく、本人が実際に悩んだことや工夫したことを主語にすると、同じ傾向が働く可能性があります。

密着する社員を選ぶ基準

密着する社員を選ぶときは、次の3つの基準で決めます。

基準確認する内容
配属先の分布学生が志望しそうな部署から、偏りなく選べているか
入社年数新卒に近い年次の社員を含めているか
話す内容の準備経歴・仕事内容・学生への一言を、撮影前に本人と整理できているか

当社が制作に関わるIT人材系の企業チャンネルの実測では、演者の経歴や人柄が分かる回は、長尺の中で上位の再生になりました。密着動画でも、業務内容の説明だけでなく、本人の経歴や仕事に向き合う姿勢が伝わる場面を残すと、同じ傾向が期待できます。

1人に絞らず、配属先が異なる社員を複数名用意すると、学生が自分の志望部署に近い回を選んで見られます。

撮影方法を選ぶ

密着動画の撮影方法は、大きく2つに分かれます。出社から退勤まで通して撮影する方法と、短時間の撮影を組み合わせる方法です。

Fig撮影方法の比較
1日密着の撮影
  • 出社から退勤まで通して撮影する
  • 1本の動画に長い撮影時間が必要
  • 急な予定変更にも撮影側が同行する
短時間撮影を組み合わせる方法
  • 複数回の短い撮影を編集でつなぐ
  • 1回あたりの拘束時間を短くできる
  • 当社の月額プランはこの方式

当社の月額プランは、月1回・4時間の撮影で長尺4本分をまとめて収録する方式です。出演者の負担は月に半日で済みます。出社から退勤までを通して撮影する密着動画は、月1回・4時間までという撮影時間には収まらないため、個別にご相談いただく形になります。

当社には、人材紹介企業の採用ブランディングとして、第一線で働く人の1日に密着する形式のドキュメンタリー番組への出演を、企画・撮影・編集・サムネイルまで一括で制作した実績があります。出社から退勤までを通した密着を希望する場合は、このような個別企画としてお見積もりします。

長尺とショートで配信する

撮影した密着動画は、長尺1本をそのまま公開するだけでなく、見せどころを切り抜いてショート動画でも配信します。ショート動画は長尺から切り抜いて作るため、ショートのための追加撮影は不要です。

Fig当社が制作に関わるIT人材系の企業チャンネルの実測
約9割
ショートが占めるチャンネル全体の再生
約6倍
困りごとを主語にした回の再生倍率

当社が制作に関わるIT人材系の企業チャンネルの実測では、ショート動画がチャンネル全体の再生の約9割を占め、長尺への入口になっています。密着動画でも、1日の中で印象的だった発言や場面を1〜2本のショートに切り分けて先に配信すると、長尺を見てもらうきっかけになります。

採用動画全体の導線の作り方は、企業の採用YouTube活用手順、応募につながった事例はYouTube採用の成功事例で紹介しています。

費用の考え方

密着動画の費用は、撮影方法によって考え方が変わります。短時間撮影を組み合わせる方式であれば、当社の月額プランの内訳と同じ考え方で見積もれます。金額はすべて概算(税別)です。

工程内容小計(概算・税別)
撮影月1回・4時間まで40,000円
長尺動画の編集20分以内 × 4本120,000円
ショート動画の制作12本30,000円
サムネイルの制作4枚10,000円
合計月16本の投稿200,000円

上記はいずれも概算(税別)で、正式な見積もりはヒアリング後にご提示します。当社は、一般的な制作会社の相場を月30〜50万円としており、当社の月額プランは相場の約半額です。

出社から退勤までを通して撮影する密着動画は、拘束時間・編集ボリュームが標準プランと異なるため、単価が変わります。この場合は個別にご相談ください。撮影だけ・編集だけのご依頼も、単価が変わるため個別にご相談ください。

費用の内訳をさらに詳しく知りたい場合は、YouTube運用代行の費用内訳で工程ごとの考え方を説明しています。

まとめ

新卒採用の密着動画を作る手順は、誰に密着して何を見せるかを決め、1日の流れに沿って構成を決め、密着する社員を複数名から選び、撮影方法(1日密着か短時間撮影の組み合わせか)を選び、長尺とショートで配信する、という5つです。

撮影方法によって費用の考え方が変わるため、見積もり時には拘束時間と編集ボリュームを確認します。本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。