YouTube運用代行をフリーランスと制作会社のどちらに依頼するかは、費用の総額だけでは決められません。費用の決まり方、対応できる範囲、担当者が不在になったときの体制が、それぞれ違うためです。この記事では、フリーランスと制作会社の違いを4つの観点に分けて整理し、BtoB商材を扱う企業が依頼先を決める手順をまとめます。具体例には当社(株式会社JISEKI)の料金表を使います。

フリーランスと制作会社、4つの違い

フリーランスと制作会社では、次の4つが違います。

Figフリーランスと制作会社の違い
フリーランス
  • 1人で企画から編集まで対応することが多い
  • 依頼範囲を絞るほど費用を抑えやすい
  • 急な修正や日程変更に応じやすい
  • 不在のとき作業が止まることがある
制作会社
  • 撮影・編集を複数人で分担する体制が多い
  • 契約期間や解約条件が明示されている場合が多い
  • 担当者が変わっても引き継ぎで対応できる
  • 費用はフリーランスより高くなりやすい

どちらが向いているかは、依頼する範囲と、継続して発注する期間によって変わります。単発の動画制作ならフリーランス、月単位で継続する運用なら制作会社が検討しやすい傾向はありますが、最終的には後述する手順で1つずつ確認して決めます。BtoB商材のように検討期間が長く、投稿を長く続ける前提の企業では、不在時の体制と契約条件の違いが、費用以上に判断を左右します。

費用の決まり方の違い

フリーランスへの依頼は、依頼する範囲によって金額の幅が大きく変わります。StockSun株式会社のコラムでは、次のように説明されています。

依頼する範囲費用
動画編集のみ1本1万〜5万円
撮影+編集1本3万〜10万円
企画+撮影+編集1本5万〜15万円
月額運用(週1投稿)月10万〜30万円
月額運用(フル対応)月20万〜50万円

出典: StockSun株式会社のコラムより

範囲が狭いほどフリーランスの費用は下がりますが、企画や撮影まで依頼する範囲を広げると、制作会社の月額プランと費用の差が小さくなります。見積もりを比べるときは、総額の前に、この表のどの行に相当する依頼なのかを確認してください。「月額運用」という言葉だけでは、週1投稿なのかフル対応なのかが分からず、金額の妥当性を判断できません。

制作会社の費用は、フリーランスのように1本単位の相場ではなく、撮影・編集・ショート動画・サムネイルといった工程の合計で決まることが多くなります。当社が把握している一般的な制作会社の相場は、月30万〜50万円です。

制作会社に依頼した場合の内訳(当社の例)

制作会社に依頼する場合の内訳が分かる例として、当社の標準プランを示します。

Fig当社の標準プラン(月20万円)の内訳
撮影(月1回)40,000円
4時間まで
長尺編集(4本)120,000円
1本30,000円
ショート(12本)30,000円
1本2,500円
サムネイル(4枚)10,000円
1枚2,500円

当社の標準プランは、撮影込みで長尺4本とショート12本、月16本の投稿が月額20万円(税別)です。一般的な制作会社の相場である月30万〜50万円と比べると、相場の約半額にあたります。この内訳はYouTube運用代行の費用内訳で詳しく説明しています。

一方で、この標準プランより範囲を狭めた単品の依頼(撮影だけ、編集だけなど)は、単価が変わるため個別にご相談しています。標準プランの単価を、単品の価格として当てはめることはできません。範囲を絞った依頼を検討する場合は、フリーランスの表にある1本単位の相場と比べる方が、条件が揃いやすくなります。

対応範囲と体制の違い

フリーランスは、1人で企画・撮影・編集まで対応する場合が多く、得意な範囲が人によって異なります。撮影が得意でも企画は苦手、という場合は、企画だけ別に依頼する必要が出てきます。

制作会社は、撮影・編集・サムネイル制作などの工程を複数の担当者で分担する体制が一般的です。1人の担当者が不在になっても、他の担当者が引き継げる点が、フリーランスへの依頼と異なります。当社の制作現場では、SES(IT人材)企業のチャンネルを4社同時進行で制作し、初回撮影から約1週間で投稿を始めた実績があります。

撮影の体制も確認が必要です。当社の場合、撮影は自社で行い、貴社のオフィスまたは指定の場所で、月1回・4時間までを標準プランに含めています。東京都以外での撮影は、交通費を別途お見積もりします。フリーランスに依頼する場合も、撮影機材を自分で用意しているか、外部のカメラマンに別途依頼する必要があるかを確認してください。

BtoB商材を扱う企業では、担当者の異動や退職が、チャンネルの運用に影響しやすい事情もあります。社内の担当者が変わっても、依頼先の体制が変わらなければ、企画の方向性や撮影の進め方を引き継ぎやすくなります。フリーランス1人に依頼している場合は、社内の担当者とフリーランス側の担当者が同時に変わると、運用の経緯を知っている人がいなくなることがあります。契約前に、依頼先の担当体制が1人なのか複数人なのかを確認しておくと、長期で運用する場合の見通しを立てやすくなります。

依頼先を決める4つの手順

依頼先を決める前に、次の順番で検討します。

Fig依頼先を決める4つの手順
  1. 01
    依頼したい範囲を書き出す
    企画・撮影・編集のどこまでを依頼するかを決める
  2. 02
    継続する期間を決める
    単発か、月単位で継続するかで向き不向きが変わる
  3. 03
    不在時の対応を確認する
    担当者が不在になった場合にどうなるかを聞く
  4. 04
    同じ範囲で複数の見積もりを取る
    フリーランスと制作会社の見積もりを条件を揃えて比べる

企画・撮影まで含めて月単位で継続する場合は、複数人で分担できる制作会社への依頼を検討する担当者が多くなります。単発の動画制作や、社内に企画・撮影の体制がすでにある場合は、編集だけをフリーランスに依頼する選択肢も残ります。依頼先を個人に限定して確認したい項目は、YouTube運用代行を個人に依頼する前に確認する5項目にまとめています。

契約前に確認する4項目

依頼先がフリーランスでも制作会社でも、契約前に次の4項目を確認します。

確認する項目確認する理由
過去に制作した動画の実績企画・撮影・編集のどこまでを担当してきたかで、別途依頼が必要な範囲が変わる
契約期間と解約条件途中で依頼先を見直す場合の条件が変わる
納品物の引き継ぎ範囲撮影データや管理権限を受け取れないと、切り替え時に撮影し直しになる
本数を増やす場合の単価増量時の単価が分かっていれば、投稿を増やす段階で見積もりを立てやすい

この4項目のうち、特に見落とされやすいのが納品物の引き継ぎ範囲です。撮影した素材やサムネイルの元データを受け取れる契約かどうかで、依頼先を変えるときの手間が大きく変わります。編集前の素材を受け取れない契約だと、依頼先を切り替える際に、同じ内容を一から撮影し直すことになります。

最低契約期間の目安や確認する項目は、YouTube運用代行の契約期間で解説しています。複数の見積もりを取る場合に比較する項目は、YouTube運用代行の相見積もりにまとめています。

まとめ

フリーランスと制作会社の違いは、費用の総額だけでなく、対応範囲・体制・契約条件に表れます。フリーランスは依頼範囲を絞るほど費用を抑えやすく、制作会社は複数人で分担する体制のため、担当者が不在でも対応できます。依頼する範囲と継続する期間を先に決め、同じ条件で複数の見積もりを比べてください。

当社の標準プランは、撮影込み・月16本の投稿で月額20万円(税別)です。本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。