動画撮影代行は、会社によって撮影の範囲や体制が大きく異なります。総額だけを見て選ぶと、撮影者が案件ごとに変わる、修正が追加費用になるなど、依頼したあとに想定と違う点が出てきます。

この記事では、複数社から見積もりを取るときに、金額の前に確認しておきたい6つの基準をまとめます。BtoBの高単価商材のように検討期間が長く、継続的な発信を前提にする場合は、1回の撮影だけで判断できない項目が増えます。具体例には当社(株式会社JISEKI)の体制を使います。

比較の前に決めておく3つの前提

見積もりを依頼する前に、自社の中で次の3点を決めておきます。この3点が決まっていないと、どの会社に聞いても比較の軸がそろいません。見積もりを依頼してから社内で決め直すと、各社への質問をやり直すことになり、比較にかかる時間が延びます。

Fig比較の前に決める3つの前提
  1. 01
    動画の目的を決める
    単発の撮影か、継続的な発信かを先に決める
  2. 02
    本数と頻度を数える
    月に何本、何回の撮影が必要かを見積もる
  3. 03
    撮影後の工程を確認する
    編集や投稿を誰が担当するかを決めておく

1点目の目的は、商談や採用で使う動画を単発で作りたいのか、チャンネルとして継続的に発信したいのかを指します。2点目の本数と頻度は、月に何本の動画が必要か、撮影を月に何回に分けるかを指します。3点目は、撮影後の編集・サムネイル作成・投稿作業を、社内の担当者が行うのか、依頼先に含めるのかを決める項目です。

継続的な発信を考えている場合、撮影だけを依頼する会社と、編集や運用まで任せられる会社では、依頼後の体制がまったく変わります。3つの依頼先タイプの違いは、動画撮影代行の選び方|3つの依頼先と判断基準で整理しています。

比較で確認する6つの基準

3つの前提が決まったら、見積もりを依頼する各社に、次の6項目を同じ文面で確認します。

基準確認する内容確認する理由
撮影に含まれる範囲撮影のみか、企画・編集・投稿まで含むか範囲が狭いと、別の会社を探す手間が増える
撮影者が固定されるか毎回同じ担当者が撮影するか案件ごとに変わると映像のトーンがばらつく
修正対応の回数編集後の修正が何回まで無料か回数を超えた分が追加費用になる
機材・撮影場所持ち込みか、スタジオ利用か場所によって費用や制約が変わる
契約期間・解約条件最低契約期間と解約の条件途中で止める場合の負担が変わる
交通費・出張費料金に含まれるか、別途発生するか遠方への依頼では総額に差が出る

6項目のうち、撮影に含まれる範囲と交通費の扱いは、見積書の総額だけでは分からないことが多い項目です。質問して回答を得るまで、金額の内側に何が入っているか確定しないと考えておきます。

修正対応の回数は、依頼が1回限りか継続かで重みが変わる項目です。単発の撮影であれば修正1回でも調整できますが、月1本以上のペースで依頼する場合、修正のたびに追加費用が発生すると、年間の総額が見積もりの時点より大きく増えます。契約期間についても同様で、最低契約期間が設定されている会社では、途中で本数を減らしたい場合の条件を事前に確認しておく必要があります。

見積もりの項目ごとの意味をさらに詳しく確認したい場合は、YouTube運用代行の見積もり|項目の意味と確認する5つの基準を参照してください。

見落としやすい3つの落とし穴

比較のときに見落としやすい点が3つあります。

1点目は、総額だけで比較してしまうことです。同じ総額でも、撮影1回分の会社と、撮影と編集を含む会社では、依頼する側の手間がまったく違います。6つの基準をそろえたうえで、総額を比べます。

2点目は、撮影だけを安く抑えても、編集や投稿の担当を別に探す手間が残ることです。撮影専門の会社に依頼する場合は、編集をどこに頼むかを同時に決めておく必要があります。社内に編集の担当者がいない場合、撮影費が安くても、編集の依頼先探しに時間がかかり、公開までの期間が延びることがあります。

3点目は、撮影者が固定されるかを確認せずに契約してしまうことです。継続的に依頼する場合、案件ごとに撮影者が変わる会社では、毎回の収録前に企画の意図を説明し直す手間がかかります。BtoBの商材のように、話す内容の正確さが重要な動画では、撮影者が企画の背景を理解しているかどうかが、収録のスムーズさに影響します。

見積もりを比較する4つの手順

6つの基準を踏まえて、実際に見積もりを比較する手順は次のとおりです。

  1. 6つの基準を、依頼先ごとに同じ文面で質問する
  2. 回答を会社ごとに書き出し、基準ごとに並べる
  3. 範囲と条件がそろっていない項目は、個別に問い合わせて補う
  4. 範囲がそろったうえで、総額を比較する

1の質問文は、依頼先によって言葉を変えずに同じ内容で送ります。文面を変えると、回答の粒度が会社ごとに違ってしまい、2の書き出しで比較しづらくなります。3の問い合わせは、たとえば「修正対応の回数」が見積書に書かれていない場合に、具体的な回数を確認する作業です。この段階で曖昧な回答しか得られない会社は、契約後に条件の解釈で食い違いが起きやすい傾向があります。

依頼先を段階的に絞り込むチェックリストは、YouTube運用代行のベンダー選定|4段階チェックリストにまとめています。初回のヒアリングで聞くべき質問は、YouTube制作会社の選び方|聞くべき6つの質問で解説しています。

当社の撮影体制

当社は、撮影を外部のカメラマンへ都度手配するのではなく、自社スタッフが行っています。

月1回・4時間の撮影で、長尺動画4本分をまとめて収録します。出演者が撮影のために空ける時間は、月に半日です。ショート動画は長尺から切り抜いて作るため、追加の撮影は不要です。

Fig当社の撮影体制の数字
月1回
4時間で長尺4本分をまとめて撮影
月に半日
出演者が撮影に使う時間
月20万円
撮影込みの標準プラン(税別)

当社の月額プランの内訳は、撮影40,000円/回、長尺編集30,000円/本、ショート2,500円/本、サムネイル2,500円/枚です。これらを組み合わせた標準プランは、撮影込み・月16本投稿で月額20万円(税別)になります。撮影のみ・編集のみのご依頼は、単価が変わるため個別にご相談いただいています。

企画や台本の作成も依頼できます。話す内容を社内で決められる場合は不要ですが、依頼したい場合は月50,000円(税別)のオプションです。編集とサムネイルの初稿は、撮影後およそ10日でお届けします。

撮影の交通費が料金に含まれるのは東京都内のみです。東京都以外での撮影は、交通費を別途お見積もりします。これも、本記事で挙げた6つの基準のうち「交通費・出張費」にあたる項目です。見積もりを依頼する際は、当社に限らず、どの会社でも同じ観点で確認してください。

まとめ

動画撮影代行を比較するときは、総額の前に、撮影に含まれる範囲、撮影者の固定、修正対応、機材・場所、契約条件、交通費の6項目をそろえます。この6項目が同じ条件になって初めて、総額の比較に意味が出てきます。

当社は撮影を自社スタッフが行い、撮影込み・月16本投稿の標準プランを月額20万円(税別)で提供しています。本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。