YouTube制作会社を比較するとき、最初に決めるべきは比較の軸ではなく、自社が求めているのが単発の制作か継続的な運用かです。制作会社には、撮影に強い会社、編集に強い会社、企画やブランディングに強い会社、撮影から編集・サムネイルまでまとめて引き受ける会社があり、得意分野が違うと同じ総額でも得られる内容が変わります。この記事では、制作会社の得意分野を4タイプに分け、自社の商材に合うタイプの見分け方と、見積もり時に確認する質問を整理します。具体例には当社(株式会社JISEKI)の実績を使います。

比較する前に:「制作」か「運用」かを決める

「YouTube 制作会社 比較」で検索すると、会社名を並べて料金やサポート内容を紹介する記事が多く見つかります。ただし、会社ごとの料金をそのまま並べても、依頼する範囲が違えば比較になりません。比較の前に、自社が探しているのが単発の動画制作か、継続的な運用かを決めておく必要があります。

単発の制作を探している場合は、撮影や編集の技術力が中心の判断基準になります。継続的な運用を探している場合は、企画・撮影・編集・サムネイルのどこまでを任せられるかという体制が中心の判断基準になります。この記事では、得意分野によって会社を4タイプに分け、どちらの探し方にも使える見分け方を整理します。

得意分野で分かれる4タイプ

制作会社の得意分野は、次の4タイプに分かれます。

タイプ得意なこと向いている依頼契約の単位
撮影特化型撮影機材の運用と撮影技術社内で編集まで対応できる、撮影だけ依頼したい単発(回数単位)
編集専門型カット・テロップ・BGMなどの編集技術自社で撮影した素材を仕上げたい単発(本数単位)
企画・ブランディング型企画立案、構成、出演者の見せ方の設計何を話すか、どう見せるかを一緒に考えたい月額(企画料を含む)
運用代行一体型撮影・長尺編集・ショート・サムネイルまでまとめて対応編集作業を社内で分担せず、継続的に発信したい月額(工程ごとの単価の積み上げ)

4タイプは排他的ではありません。運用代行一体型の会社でも、企画・台本の作成を月額に含める会社と、別オプションにする会社があります。見積もりを受け取ったら、どのタイプに当たるかを先に確認すると、総額の比較がしやすくなります。

ホームページの文言だけでタイプを判断すると、実際の対応範囲とずれることがあります。「制作代行」「運用代行」という言葉は、会社によって指す範囲が違うためです。文言から仮の見当をつけたうえで、初回のヒアリングで実際の業務範囲を確認する手順に進んでください。

個人のフリーランスと会社組織でも、対応できるタイプの範囲が変わります。体制の違いはフリーランスと制作会社の違い|YouTube運用代行の選び方にまとめています。

自社の商材に合うタイプの見分け方

検討期間の長いBtoB商材では、1本の動画で商談が決まることは少なく、継続的な発信で信頼を積み重ねる進め方が向いています。すでに社内に撮影機材と編集の担当者がいる場合は、撮影特化型や編集専門型に単発で依頼し、不足する工程だけを補う進め方もできます。

Fig単発で探す場合と継続で探す場合の違い
単発の撮影・編集を探す場合
  • 撮影や編集の技術力を中心に確認する
  • 公開後の運用は自社で担う前提になる
  • 料金は本数・尺で決まる単品の単価
継続的な発信を探す場合
  • 企画から投稿管理までの体制を確認する
  • 検討期間の長い商材との相性がよい
  • 料金は月額プランの内訳で決まる

BtoB商材に特化した運用代行の基準は、BtoB特化のYouTube運用代行の選び方|確認すべき6つの基準に整理しています。すでに総額ではなく範囲・体制・契約条件で比較する軸を知りたい場合は、YouTube運用代行の比較|会社ごとに違う6つの軸も参考になります。

見積もり時に確認する3つの質問

どのタイプに当たるかは、見積もりだけでは分からないことがあります。初回のヒアリングで次の3つを確認します。

質問確認できること
対応している業務範囲はどこまでですか4タイプのどれに当たるか
企画や台本の作成は月額に含まれますか、別料金ですか企画・ブランディング型の要素を持つか
本数や撮影回数を増やす場合の単価はどう決まりますか継続的な運用を任せたときの総額の計算根拠

3つの質問に共通する注意点は、「一式で対応します」のような回答で終わらせないことです。一式対応という言葉は、撮影特化型・編集専門型・企画ブランディング型・運用代行一体型のいずれにも当てはまるため、そのままでは比較の材料になりません。どの工程が内訳に含まれ、どの工程が別料金かを、1つずつ切り分けて聞き直してください。

質問への回答が曖昧な場合は、その場で具体的な条件を聞き直してください。質問をさらに深掘りする方法は、YouTube制作会社の選び方|聞くべき6つの質問で解説しています。

当社の得意分野と実績

当社(株式会社JISEKI)は運用代行一体型です。標準プランは月額200,000円(税別)で、撮影・長尺動画の編集・ショート動画の制作・サムネイルの制作が内訳に含まれます。企画・台本の作成は月50,000円(税別)の別オプションでお受けしており、企画・ブランディング型の要素も組み合わせられます。

内訳は、撮影40,000円(月1回・4時間まで)、長尺動画の編集30,000円×4本(1本20分以内)、ショート動画2,500円×12本、サムネイル2,500円×4枚です。撮影は自社のスタッフが、貴社のオフィスまたは指定の場所で行います。東京都以外での撮影は、交通費を別途お見積もりします。一般的な制作会社の相場は月30万〜50万円と当社は把握しており、当社の月額20万円は相場の約半額にあたります。

当社の制作現場では、SES(IT人材)企業のチャンネルを4社同時進行で制作しました。採用支援企業の発信チャンネルは、月4本ペースで長尺とショートを組み合わせて制作しています。人材紹介企業には、自社企画のキャリア密着ドキュメンタリー番組への出演を、企画・撮影・編集・サムネイルまで一括で制作しました。

Fig当社の体制と実績(一部)
4社
SES企業を同時進行で制作
月4本
採用支援企業の発信ペース
約10日
撮影から初稿までの日数
月20万円
標準プラン(撮影込み・月16本投稿)

比較する4つの手順

得意分野の4タイプを使って複数社を比較するときは、次の順番で進めます。

Fig得意分野で比較する4つの手順
  1. 01
    単発か継続かを決める
    依頼したい範囲を先に固めておく
  2. 02
    候補を4タイプで分類する
    ホームページと初回ヒアリングで確認する
  3. 03
    同じ質問を2〜3社にする
    業務範囲・企画の扱い・増量時の単価を聞く
  4. 04
    タイプが合う会社だけで総額を比べる
    タイプが違う会社同士は総額を比較しない

タイプが違う会社同士で総額だけを比べると、範囲の差が価格の差に見えてしまいます。同じタイプに絞ったうえで、総額を比較してください。

まとめ

YouTube制作会社を比較するときは、会社名や総額を並べるのではなく、撮影特化型・編集専門型・企画ブランディング型・運用代行一体型という得意分野の4タイプで分類します。自社が単発の制作を探しているか、継続的な運用を探しているかを先に決めると、合うタイプが絞り込めます。

当社は運用代行一体型として、撮影込み・月16本の投稿を月額20万円(税別)で提供しています。本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。