採用支援を依頼する企業は、契約してから結果が出るまでの間、支援会社が何をしているかを見えにくく感じています。支援の進め方や担当者の対応を動画で見せておくと、商談に入る前から信頼を積み上げられます。

この記事は、発信するテーマの決め方から、月1回の撮影でまとめて収録する手順、商談での活用、費用の内訳までを順に説明します。記載する数字は、当社(株式会社JISEKI)の料金表と制作現場での実績に基づいています。

採用支援とYouTubeが合う理由

採用支援の商材には、次の3つの特徴があります。

  • 支援の成果は入社後の活躍まで見なければ判断できず、数字だけでは伝わりにくい
  • 採用計画の時期に合わせて複数社を比較するため、検討から契約までの期間が長い
  • 担当者の対応範囲や進め方が、依頼先を決める材料になる

この3つの特徴があるために、資料や商談の説明だけでは支援の実態が伝わりきりません。採用計画の立て方や母集団形成の手段を動画で見せれば、入社後の活躍までは見えなくても、支援の進め方そのものは検討の初期から伝えられます。検討が長引く間も、動画は検索や紹介で見つかり続けるため、他社との比較が終わるまで接点を保てます。

依頼する企業の担当者が本当に知りたいのは「どこまで任せられるか」という範囲です。これは商談の説明だけでは伝わりにくく、資料でも補いきれません。支援の進め方を映した動画があれば、担当者は説明を聞く前に範囲を把握でき、商談の時間を本題に使えます。候補を2〜3社に絞った段階でも、動画を見返してもらえれば、担当者の対応や人柄が記憶に残ります。

発信するテーマを3つに絞る

テーマを広げすぎると、題材選びに毎回時間がかかります。最初は次の3テーマに絞ります。

テーマ話す内容視聴者が知りたいこと
支援の進め方採用計画の立て方、母集団形成、選考設計のどこまでを支援できるかどこまで任せられるか
実績の語り方業種・規模の傾向で紹介する(個社名は出さない)自社の採用課題でも対応できそうか
料金と契約の仕組み料金が何で決まるか、契約期間の考え方比較のときに何を確認すればいいか

3テーマの中でも着手しやすいのは「支援の進め方」です。採用計画の立て方、母集団形成の手段の選び方、選考設計にどこまで関わるかは、契約前の依頼企業がそのまま知りたい内容だからです。「実績の語り方」は個社名を出さず、業種や規模の傾向にとどめます。「料金と契約の仕組み」も、値下げ交渉の材料にされないよう、料金を決める要素を判断基準として話す範囲にとどめます。

これらは、担当者が商談で普段から説明している内容なので、新しい資料を用意せずに台本へ転用できます。反対に、採用市場のニュース解説のようにサービスと直接関係のない発信を続けると、視聴者が「この会社に何を頼めるのか」をつかめず離れていきます。

テーマの決め方に迷う場合は、企業YouTubeの企画の決め方が参考になります。検討期間の長い商材でYouTubeを使う考え方そのものは、営業代行のYouTube活用とも共通しています。

月1回のまとめ撮りで企画を回す

題材が決まったら、撮影をまとめて行います。当社の制作フローでは、月1回・4時間の撮影で長尺4本分を収録します。出演者が撮影のために空ける時間は、月に半日程度です。

Fig採用支援の企画から投稿までの流れ
  1. 01
    商談の質問を題材化する
    商談でよく聞かれる質問を書き出し、1か月分の題材にする
  2. 02
    冒頭で結論を話す構成にする
    1本ごとに、話す結論を先に固めてから撮影に入る
  3. 03
    月1回・4時間で4本撮影
    長尺4本分をまとめて収録し、出演者の負担を月半日に抑える
  4. 04
    初稿を確認して投稿
    撮影後およそ10日で届く初稿を確認し、公開する

ショート動画は長尺から切り抜いて作るため、ショートのための追加撮影は不要です。長尺4本とショート12本を組み合わせると、月16本の投稿になります。

まとめて撮るために、撮影日までに次の3つを準備します。

  1. 撮影する場所を確保する(貴社オフィスまたは指定の場所)
  2. 服装を変える場合は、着替えを用意しておく
  3. 支援先の社名や個人が特定される情報を話さないよう、収録前に擦り合わせておく

撮影の交通費が月額プランに含まれるのは東京都内だけです。東京都以外での撮影は、交通費を別途お見積もりします。

タイトルと構成の作り方

採用支援会社が自社の強みだけを語る動画は、検索やおすすめに乗りにくくなります。人事担当者が困っている内容を主語にすると、見つかりやすくなります。

この傾向は、当社が制作を担当するIT人材系の企業チャンネルを調べて分かったものです。

Figタイトルの付け方と再生数の差(IT人材系チャンネル実測)
6~17倍
数字入り時事タイトルの再生
約7倍
専門用語を言い換えたタイトル
約6倍
困りごと目線に変えた回

採用支援会社の動画でこの傾向を使うなら、「自社の自慢」ではなく「人事担当者の困りごと」を主語にする考え方が近いやり方です。ただし、業種や題材が変われば、同じ倍率になるとは限りません。

2〜5分の短い動画では、「AとB、どちらが向いているか」という比較形式が、公開から時間が経っても検索から再生され続けていました。採用支援であれば、「自社採用と支援会社への依頼、どちらが向いているか」「採用計画が止まりやすい原因」のような題材が、この型に近くなります。長尺の動画でも、タイトルは25〜30字までに収めます。それより長いと、サムネイルの横で文字が切れます。

費用の考え方

当社の標準プランは、撮影込みで月額20万円(税別)です。内訳は次のとおりです。

工程内容小計
撮影月1回・4時間まで40,000円
長尺動画の編集20分以内 × 4本120,000円
ショート・サムネイルショート12本、サムネイル4枚40,000円
合計月16本の投稿200,000円

話す内容をすでに社内で決められる場合は、この内訳のまま依頼できます。支援の進め方や実績の語り方といった題材選びから依頼したい場合は、企画・台本の作成オプション(月額5万円・税別)を追加します。

当社が把握している一般的な制作会社の相場は、月30万〜50万円です。当社の月額プランは、その約半額です。本数を増やした場合の金額の目安は、YouTube運用代行の費用内訳にまとめています。撮影だけ・編集だけのご依頼は、単価が変わるため個別にご相談ください。

採用支援会社が見積もりを比べるときは、総額を見る前に、撮影が含まれるか、修正回数に上限があるか、最低契約期間が何か月かを確認します。この3点を先に確認しておくと、総額が安く見える見積もりに後から費用が加わる事態を避けやすくなります。

動画を商談でどう使うか

当社が制作に関わる採用支援企業の発信チャンネルは、月4本ペースで長尺とショートを組み合わせて制作しており、商談時の信頼材料としても使われています。

公開した動画は、投稿して終わりにせず、次の場面で使います。

  1. 見積書や提案書に、支援の進め方を説明した動画へのリンクを添える
  2. 商談の前に見てもらい、サービス内容を説明する時間を短くする
  3. 名刺交換の直後やメールの署名に、ショート動画を紹介する

検討期間の長い採用支援でも、初回の商談から契約までに複数回のやり取りが発生します。その間に担当者が動画を見返せば、支援の進め方を説明し直す手間を減らせます。人事担当者が決裁者へ動画を転送し、社内説明を補う使い方も考えられます。BtoBの動画が商談にどう結びつくかは、YouTube BtoBマーケティングの進め方で手順を解説しています。

まとめ

採用支援会社がYouTubeで信頼を伝えるには、支援の進め方・実績の語り方・料金の仕組みという3テーマに発信内容を絞ることが起点になります。月1回のまとめ撮りで続け、タイトルは人事担当者の困りごとを主語にすると、検索やおすすめから見つかりやすくなります。

費用の目安は、撮影込み・月16本の投稿で月額20万円(税別)です。本数や撮影回数を変えた場合の概算は見積もりシミュレーションで算出できます。依頼できる範囲や契約の流れは、YouTube制作代行のページで案内しています。