営業代行は、効果が数字だけでは伝わりにくく、依頼先を決めるまでに時間がかかる商材です。YouTubeは、担当者の知識や対応の様子を動画で見せられるため、商談の前に信頼を作る手段になります。
この記事では、発信するテーマの絞り方、撮影を月1回にまとめる手順、費用の考え方を説明します。数字は、当社(株式会社JISEKI)の料金表と制作現場で観察した内容を基にしています。
営業代行とYouTubeが合う理由
営業代行の商材には、次の3つの特徴があります。
- サービスの効果が、依頼する前には数字で確認しにくい
- 比較検討から契約までの期間が長い
- 誰が担当するか、どんな進め方をするかが意思決定に影響する
YouTubeは、この3つのどれにも対応できます。実際の架電や商談の進め方を動画で見せれば、効果の見えにくさを補えます。検討期間が長い間も、動画が検索や紹介で見つかり続けます。担当者が話す動画は、文章の資料より人柄が伝わります。
資料や営業担当者の説明だけでは、依頼する側は「実際にどう動いてくれるのか」を想像するしかありません。動画で業務の様子を見せれば、想像する手間を減らせます。これは、比較検討の期間が長い商材ほど効きます。候補を2〜3社に絞った後も、動画を見返してもらえれば、担当者の記憶に残ります。
発信するテーマを3つに絞る
テーマを広げすぎると、題材選びに毎回時間がかかります。最初は次の3テーマに絞ります。
| テーマ | 話す内容 | 視聴者が知りたいこと |
|---|---|---|
| 業務の進め方 | 架電・商談のどこまでを代行できるか、報告の頻度 | どこまで任せられるか |
| 実績の語り方 | 業種・課題の傾向で紹介する(個社名は出さない) | 自社の商材でも成果が出そうか |
| 料金と契約の仕組み | 料金が何で決まるか、契約期間の考え方 | 比較のときに何を確認すればいいか |
3テーマのうち、最初に手をつけやすいのは「業務の進め方」です。架電の件数や、報告の頻度、クレーム対応の流れなど、依頼する側が契約前に気になる点をそのまま題材にできます。「実績の語り方」は、個社名を出さずに業種や課題の傾向で紹介します。「料金と契約の仕組み」は、値下げの交渉材料にされないよう、何が料金を決めるかという判断基準を話す内容にします。
この3テーマは、どれも社内の営業担当者がすでに話している内容です。新しく資料を作る必要はなく、商談でよく使っている説明をそのまま動画の台本にできます。逆に、サービスと関係のない業界ニュースの解説ばかりを発信すると、視聴者が「この会社に何を頼めるのか」を理解できないまま離れてしまいます。
動画の尺や構成の決め方は、BtoB動画マーケティングの始め方で詳しく説明しています。営業代行のように検討期間が長い商材でも、同じ考え方が使えます。
月1回のまとめ撮りで企画を回す
題材が決まったら、撮影をまとめて行います。当社の制作フローでは、月1回・4時間の撮影で長尺4本分を収録します。出演者が撮影のために空ける時間は、月に半日程度です。
- 01質問を4つ書き出す商談でよく聞かれる質問から、1か月分の題材を決める
- 02結論を先に決める1本につき、冒頭で話す結論を先に固めておく
- 034時間で4本撮影月1回のまとめ撮りで、出演者の負担を月半日に抑える
- 04初稿を社内で確認撮影後およそ10日で届く初稿を確認し、投稿する
ショート動画は長尺から切り抜いて作るため、ショートのための追加撮影は不要です。長尺4本とショート12本を組み合わせると、月16本の投稿になります。
まとめて撮るために、撮影日までに次の3つを準備します。
- 撮影する場所を確保する(貴社オフィスまたは指定の場所)
- 服装を変える場合は、着替えを用意しておく
- 社名や個人が特定される情報を話さないよう、事前に確認しておく
撮影の交通費が月額プランに含まれるのは東京都内だけです。東京都以外での撮影は、交通費を別途お見積もりします。
題材の決め方そのものに迷う場合は、企業YouTubeの企画の決め方も参考になります。
タイトルと構成の作り方
営業代行の動画は、自社の強みを語るだけでは、検索やおすすめに乗りにくくなります。視聴者が困っている内容を主語にすると、見つかりやすくなります。
当社が制作に関わるIT人材系の企業チャンネルでは、次の傾向が観察されました。
これは、当社が制作に関わるIT人材系の企業チャンネルで観察した傾向です。営業代行の動画でも、「自社の自慢」ではなく「視聴者の困りごと」を主語にする考え方は応用できます。ただし、業種や題材が違えば、同じ倍率になるとは限りません。
同じチャンネルでは、「AとB、どちらが向いているか」という比較の型が、公開後も長く再生され続ける検索の入口になりました。業界の仕組みを主語にした問題提起の企画は、周辺の動画の10〜20倍再生されることがありました。営業代行であれば、「代行と内製、どちらが向いているか」「架電が減っている業界の事情」のような題材が、この型に近くなります。
タイトルの長さは、長尺でも25〜30字以内に収めます。それより長いと、サムネイルの横で文字が切れます。
費用の考え方
当社の標準プランは、撮影込みで月額20万円(税別)です。内訳は次のとおりです。
| 工程 | 内容 | 小計 |
|---|---|---|
| 撮影 | 月1回・4時間まで | 40,000円 |
| 長尺動画の編集 | 20分以内 × 4本 | 120,000円 |
| ショート・サムネイル | ショート12本、サムネイル4枚 | 40,000円 |
| 合計 | 月16本の投稿 | 200,000円 |
話す内容を社内で決められる場合、この内訳のままで始められます。企画・台本の作成も依頼する場合は、月額5万円(税別)のオプションです。
一般的な制作会社の相場は、月30万〜50万円程度とされています。当社の月額プランは、その約半額です。詳しい内訳と、本数を増やした場合の金額は、YouTube運用代行の費用内訳にまとめています。撮影だけ・編集だけのご依頼は、単価が変わるため個別にご相談ください。
営業代行会社が見積もりを比べるときも、総額より先に、撮影が含まれるか、修正の回数に上限があるか、最低契約期間は何か月かを確認します。この3点が分かれば、総額が安く見える見積もりに、あとから費用が追加される心配を減らせます。
本数を増やす・減らすといった調整も、内訳の単価を基準にすると見積もりが作りやすくなります。当社の場合、長尺を4本から6本に増やすと、編集費は1本30,000円分ずつ、2本で60,000円増えます。撮影費は月1回・4時間の枠内であれば変わりません。どの工程の単価が増減するかを把握しておくと、社内で予算を検討するときの材料になります。
動画を商談でどう使うか
公開した動画は、投稿して終わりにしません。次の3つの使い方で、商談につなげます。
- 提案書や見積書に、関連する動画のリンクを添える
- 商談前に見てもらうことで、サービス内容の説明にかかる時間を減らす
- ショート動画を、架電前のアイスブレイクや名刺交換の後に紹介する
検討期間が長い商材では、初回の商談から契約まで複数回のやり取りが入ります。その間に動画を見返してもらえれば、担当者の説明を覚えてもらう助けになります。社内で稟議を通す担当者が、決裁者に動画を転送して説明を補うという使い方もできます。BtoBの動画がどう商談に結びつくかは、YouTube BtoBマーケティングの進め方でも手順を解説しています。
まとめ
営業代行のYouTube活用は、業務の進め方・実績の語り方・料金の仕組みという3テーマに絞り、月1回のまとめ撮りで続けることが起点になります。タイトルは、自社の自慢ではなく視聴者の困りごとを主語にすると見つかりやすくなります。
当社の標準プランは、撮影込み・月16本の投稿で月額20万円(税別)です。本数や撮影回数を変えた場合の概算は、見積もりシミュレーションで確認できます。サービスの内容はYouTube制作代行のページにまとめています。